イタリアン・グレーハウンドは、もっとも小さな視覚ハウンドで、古代エジプトでファラオの宮廷に既に存在していた小型のグレーハウンドの末裔です。
多くの花瓶や器の絵から、ラコニア(ギリシア)を通り、紀元前5世紀初期にイタリアに渡ってきたことが判明。

ローマ時代は貴族たちに可愛がられ、ヨーロッパ各国の王家や貴族の間で愛玩されました。この犬種が最も発展したのは、ルネッサンス時代の貴族の宮廷で、偉大なイタリアの巨匠や外国の巨匠達がその絵画の中に数多く描いています。

(注:視覚ハウンドというのは、嗅覚よりも視覚に優れ、俊足によって狩りをする目的で作られたイヌたちのこと。)

細身ながらもしなやかな無駄のない体つきをしており、筋肉に富んでいます。また、伸びやかな長い四肢をもっているのも特徴で、スピード感のある軽やかな走りは気品を感じさせます。

被毛は細くなめらかな短毛で、密生していてビロードのような光沢があります。毛色はフォーン、クリーム、白、赤、ブルー、黒とフォーン及び、白にいずれかの色の斑が入っています。
短毛種のため清潔でにおいも少ないことから、室内犬として最適かと思われます。

フラットな頭と長い顔の表情には気品があり、普通後方に寝ている小さい耳は、緊張とともに半分立てて警戒します。

イタリアングレーハウンドは、感覚鋭敏で神経質な面もありますが、一方で温和で遊び好きでしつけやすい犬種といえます。

しつけにより、おだやかで従順なパートナー犬になります。もちろん個々の生まれ持った性質もありますのでご参考まで。

私的には、愛情豊かで、従順だと思います。

滑らかな短毛の手入れは、とても簡単です。体が汚れたら、固く絞ったタオルで拭いてあげるだけで十分です。
被毛が短毛で繊細なため、特に寒さに弱い面があるので注意します。
  (我が家では、冬は一日中暖房ONです。散歩時には、服を着せてます。)
運動することを好むので、定期的に散歩を実行し、広い場所で走らせてあげればベストです。

食事は過食に気をつけて1日1、2回、栄養バランスのとれたものを与えます。運動量の多い場合は、高タンパク、カルシウムを混合したものを与えます。
我が家では、ドライフードは、与えません。ドライフードは、人間で言えば、「カロリーメイト」みたいなもので、総合栄養食品であっても完全食ではないという考えからです。
また、添加物にヒトの食品では、絶対に認可されないようなものが何種類も含まれています。恐いです。(ドックフードは、法律上何の規制もないのです。)