ばんどう通信

第1号 本会の発足に寄せて

2026年4月8日 発行

Wow信号50周年記念観測を当面の目的として本会の設立を公認会計士の谷口さん、そしてみさと天文台の関係者に呼びかけてから半年、1960年にオズマ計画が始まった日である本日付で発足に漕ぎ着けました。まずは尾久土奈良県立大学長はじめ、ご尽力いただいたメンバーに感謝申し上げます。奇しくも、アルテミスIIが有人最遠到達記録を更新した直後であり、忘れられない時期となりました。

よその星にも人はいるのだろうか? このような疑問は少なくても古代ギリシャ時代の記録には残っており、“考える葦”である人間としての当然の疑問、永遠のテーマであろうと思います。それは当然ながら個人の知的好奇心から湧き出るものなのですが、その根底には「人間は特別な存在なのだろうか? なぜ自分は今、そしてここにいるのだろうか?」といった哲学的な疑問があるはずで、いわば究極的な「自分探しの旅」とも言えそうです。

今後の活動を通して、国内はもとより海外の関係者とも連携し、強固なSETI研究・観測網を構築することを目的として尽力したいと思っております。さらには、いずれの日か国際協力により電波天文の理想郷である月の裏側にSETI専用の電波望遠鏡が完成する日も夢見ております。

オズマ計画が実施された1960年は、南ベトナム解放民族戦線が結成された年であり、これがその後泥沼化するベトナム戦争と繋がった歴史は周知の通りです。本会を設立した時、そしてアルテミスIIが飛行している最中でもウクライナ、ガザ、イランなどでは激しい戦闘が今なお起きております。同じ地球上で、同じ人間どうしが。私たちの活動が契機となり、この小さな小さな惑星に住む者たちが、自分たち人間のことを見つめ直す契機になることも願っております。それが本会設立のもう一つの意義でもあります。

最後となりましたが、私たちの活動のためご支援・ご協力くださることをお願い申し上げます。

当日の様子

2026年4月8日

日本SETI研究会 会長

鳴沢 真也