Discovery
Wow!信号の発見
Big Earはオハイオ州立大学のSETI専用電波望遠鏡でした(観測期間は1973-1995年)。1977年当時は、記録がタイプライターによって紙の記録用紙に打ち出されていました。その記録用紙は、観測後3、4日後に電波天文学者のジェリー・イーマン(Jerry Ehman)博士の自宅に届けられます。
1977年8月15日(日本時間16日)の記録用紙をキッチンのテーブルに広げて、それを見ていたイーマン博士は、その一部に強く、不自然な電波が受信されていたことに驚き、その箇所を赤いペンで囲み、さらに余白に「Wow!」と書き込みました。これが現在でも議論が続いているWow!信号認識の瞬間でした。
Characteristics
電波の特徴
受信された電波は以下のような特徴を持っていました:
- 電波源は、いて座のある狭い領域の2箇所のどちらか(観測時のBig Earの都合で、どちらかわからない)
- 電波の継続時間は72秒から2分半(これもBig Earの都合で正確な継続時間はわからない)
- 電波の強さは、ノイズレベルの約30倍(専門的には54 Jyまたは212 Jy)
- 電波の周波数は1420 MHz (波長21 cm)
- 電波源の方向には、月、惑星も、当時打ち上がっていた2つの惑星探査機(パイオニア10,11号)も位置してなかった
Mystery
なぜWow!信号がミステリーなのか
Wow!信号がミステリーとされている理由は以下の通りです:
- 1420 MHzは地球外的生命が交信に利用すると予測される周波数である(Cocconi & Morrison 1959)
- 1420 MHzの電波送信は地球人が送信することは国際電気通信連合により禁止されている
- バンド幅は10 KHz以下である(自然界からの電波とは考えにくい)
- 電波源は日周運動をしていた(地上の物体、飛行機、人工衛星からの送信ではない)
Aftermath
その後の調査
その後、Big Earでもまた別の観測所でも、追跡調査が試みられていますが、同様の電波は受信されていません。天文学の権威ある専門ジャーナルでも議論が継続していますが、現在までのところ電波源の正体は不明のままです。とにかく1度だけ受信された電波ですので、情報量が少ないのです。
詳細は、鳴沢真也著「宇宙人の探し方」幻冬舎をご参照ください。